海と山

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きのこが好きな人にオススメの本【くう・ねる・のぐそ】

注意:この記事には【ウンコ】【野糞】というワードがこれでもかというくらい登場するのでお上品な方はご注意ください。

前回の記事で、きのこの栽培について書いたんですが☟

theseaandmountain.hatenablog.com

きのこといえばオススメの本があるので紹介させてください。

私のオススメの本は【くう・ねる・のぐそ】です。

ヤマケイ文庫 くう・ねる・のぐそ 自然に「愛」のお返しを
 

タイトルにきのこというワードがなく、そのかわり「のぐそ」という一生で3回くらいしか口に出さないワードがタイトルに含まれているうえ、表紙も直球で野糞です。

一見タイトルだけではきのこに関した本だとはわかりませんが、本を開くと…ちゃんとしたきのこの写真があるので一安心です。 

それもそのはず、作者の伊沢正名(いざわ まさな)さんは、もともとはれっきとしたきのこやコケなどを専門に撮影する写真家で、専門的な本を何冊も出しています。

しかし人生の途中で野糞に目覚め、今では【糞土師(ふんどし)】と名乗って講演会(もちろん野糞についての)をされているというすんごいお方なのです。

文章を読む限りとてもユーモアがある方なんだなあと思うんだけど、自分の父親だったらちょっと困るかな(笑) 

それはさておき、この本は、作者がある時 野糞に目覚めてから、あらゆるところで野糞をしまくるという衝撃の内容なのですが、ただやみくもに野糞をしまくるだけという話ではないのです。

野山にあるどの葉っぱがお尻を拭くのに適しているか試す(【お尻で見る葉っぱ図鑑】という章があります)…とか

ペットボトルに水を入れて携帯し、それでお尻を手で拭く(洗う?)方法を試行錯誤を繰り返して考案する(【伊沢流インド式野糞法】という)…とか

たとえ人の往来が多い渋谷駅付近にいようとも、決死の野糞をして野糞の連続記録を伸ばす…とか

野山にしたウンコがどうやって分解されていくのかその過程を記録して、最後には自分のウンコの味見までしてしまう…とか

このように、大の大人が野糞に命をかけていて、読んでいると野糞すらも「男のロマン」と思えてくるような不思議な一冊なんです。

ちなみにウンコが分解される過程の記録は、本の一番最後に袋とじでついています(オールカラー!)

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photo credit: Bob Phillips via photopin (license)

作者の伊沢さんは、きのこの写真を撮影や採集のためにネパール・ニュージーランド・北海道の大雪山西表島などに行ったり、会津駒ヶ岳でのスキーや南米ツアーにも行っていて、それらのエピソードもとってもおもしろいですよ〜(野糞ネタは必ず出てきますが)

とにかくウンコといろいろなきのこが出て来て、きのこ好きにはたまらない本だと思います。

また、ウンコが好きな人にもたまらない本だと思います(このブログを読んでいる人の中にはいないと信じたいですが)

ちなみにこの本では、ウンコはハエやアリや獣たちのご馳走になるし、菌類が分解してくれた後はめぐりめぐって森の栄養になるので、野糞は他のいきものから栄養をもらっている人間が自然にできる恩返しなのだと書かれていました(なるほど)

私はトレッキングやキャンプをする時に「近くにトイレあるかな〜」なんて、ついついトイレのことをすぐ考えてしまっていたんだけど、これからはトイレがなくても大丈夫なような気がしてきました。

山に行くのが好きな方、きのこに興味がある方、野糞をしてみたかったけど今まで勇気がなくて一歩が踏み出せなかった方、【くう・ねる・のぐそ】ぜひ読んでみてくださいね〜♪

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